この記事では、おすすめ絵本「2番目の悪者」のあらすじと絵本情報、読み聞かせのポイントなどをご紹介しています。
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あらすじと絵本情報
あらすじ
黄金に輝くたてがみを持つ お金持ちのライオン。
「私こそ天に選ばれし者なのだ」り、自分こそ次の王様にふさわしいと考えます。
ところが町では、心優しい銀のライオンが人気でした。
それを知った金のライオンは、銀のライオンの悪い噂を流し始めます。
「そんなことあるわけないよね」
はじめは、誰もそんな噂は信じません。
ですが、まわりの動物たちが同じ噂を口にするようになると…。
「君も聞いたのかい、そのこと」
「近寄らないほうがいいかも」
信じた動物たちの行方は。
この本の1ページ目には、こんな言葉が綴られています。
「これが全て作り話だと言い切れるだろうか」
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絵本情報
作:林木林さん
文章を担当している林木林さんは代表作「あかり」や「あかいてぶくろ」など大人が読んでも心にぐっとくる作品を生む人気絵本作家です。
「あかり」
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「あかいてぶくろ」
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絵:庄野ナホコさん
絵を担当している庄野ナホコさんさんは雑誌BRUTUSの表紙や「おおきなスイカ」「はじめてのクリスマス」など、キュートなイラストが特徴の人気イラストレーターです。
「おおきなスイカ」
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「はじめてのクリスマス」
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どんな人におすすめと何歳から
どんな人におすすめ
自分の頭で考える力をつけたい方におすすめ
知らない通りすがりの人に「○○というお店の料理は美味しくないらしいよ」と言われても信じませんよね。
でも信頼できる友人に「○○というお店の料理は美味しくないらしいよ」と言われたらどうでしょう。
この物語でも、最初はライオンが広める嘘の噂話など信じるものはいませんでした。
ですが自分が聞いたことのある噂話を仲間から聞くことで、嘘の噂話が次第と本当のこととして信じられていきます。
『二番目の悪者』は、ただ情報に流されるのではなく、きちんと自分の頭で判断することの重要性に気付かせてくれる一冊です。
何歳から読める
自分で読むなら小学校高学年から
物語終盤に国民である野ネズミのこんなセリフがあります。
「僕は聞いた話を、友達に教えてあげただけなんだよな。でも、自分の目で何か一つでもたしかめたっけ…?」
集団生活の中で沢山の噂話を耳にしたり、情報化社会により正しい情報の見極めが難しくなっている時代だからこそ、子供たちにも読んで欲しい一冊です。情報教育の導入本としてもおすすめでしょう。
難しい漢字のみフリガナがふってある為、自分で読むなら小学校高学年からがおすすめです。
漢字が読めない年齢のお子様には読み聞かせしてあげると良いでしょう。
筆者も高学年の読み聞かせによく利用しています。
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読み聞かせポイント
時間
10分から15分
ストーリーのみ語るスタイルであれば10分程でも読めますが、間を持たせたりと気持ちを込めて読むスタイルの場合は15分程度と考えると良いでしょう。
読み方
読む前に、「もし仲良しの友達が別の友達の悪口を言っていたらどうするかな?」と問いかけてから読み始めるのもおすすめです。しっかりと意味を理解してもらう為、全体的にゆっくり、会話の部分は少しスピードアップしてメリハリを付けると集中して聞いてくれます。また、金のライオンは”自信たっぷり“に、動物たちは”不安げ“に読むとより雰囲気を感じることが出来ます。
おすすめ組み合わせ
「二番目の悪者」がしっかりと意味を伝える本なので、2冊目、もしくは最後の一冊に持ってくるのがおすすめ。1冊目は短く軽めに楽しめる本はどうでしょう。
かかくい ひろし作 「おふとんかけたら」
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柴田ケイ子作 「おいしそうなしろくま」
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この日におすすめ
*読み聞かせの導入時に「今日は何の日でしょうー?」と言って始めると、子供の興味を惹きつけることが出来ます!ぜひ参考にしてみてください。
8月10日「世界ライオンの日」
10月4日「世界動物の日」
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口コミ
・ネットが普及したこの時代だからこそ読んであげたい。大人でも考えさせられるお話です。自分の戒めにも…。
・いい本!!とっても考えさせられます!そんなに長くなく、読みやすいところもいいです!
まとめ
『二番目の悪者』は沢山の噂話や情報が飛び交う中で、何を信じればいいのかを教えてくれる絵本です。
どんなに沢山の情報があっても、どんなに信頼している人が言った一言でも、一番大切なのは「自分の頭で考えること」
そのことに気付かなければ、いずれ自分の身も滅ぼしてしますかもしれないという、大切なことを思い出させてくれる一冊です。
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